「湿疹がひどかった時代の自分」をどう受け入れる?小学校の自分史作りが「アレルギー史」になりそうです

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アレルギー体質のお子さんで乳児期に強い皮膚症状で悩んだ人は多いのでは?
最近では、食物アレルギーの子供の多くが乳児期にひどい湿疹を経験しており、アレルゲンが皮膚から侵入して食物アレルギーを引き起こす事が定説になっています。

わが家の次男坊も、乳児期はひどい湿疹でした。湿疹を通り過ぎて皮がむけて浸出液で朝はシーツが顔にひっついてしまう…。そんな状態が毎日続いていた数年前、参加していた食物アレルギーのサークルで小学生のお子さんを持つお母さんと話していたときのこと。

「赤ちゃんの時にひどくても、成長と共によくなるよ。うちもそうだったよ」励ましの言葉の後に続いたのは「でもね、写真がないんだよね……」の一言。

「そうそう、だから小さいときの写真はいつも同じ!」「分かる分かる」

小学生のお子さんを持つお母さんたちが話題にしていたのは「赤ちゃんの頃の私」を調べて成長の記録を作る授業の際の悩みでした。

「成長の記録」を作る授業で写真に向き合うことに

多くの小学校で行なわれているこの学習。生まれたころからの自分史を作り、命の大切さを学ぶ授業のようですが、アレルギーっ子やアトピーっ子で湿疹に悩まされた乳児期を持つお子さんにはまた別の問題が起きるのだと、先輩アレママさんたちに聞いたのでした。

2年生になった次男坊にもその時が訪れました。成長の記録を作るから写真を持ってくるように、連絡があったのです。

ことあるごとに、赤ちゃんの時に湿疹がひどかったことは話していました。しかし写真はあまり見ていなかったかもしれません。家に飾っている写真は湿疹の少ない時のもの。

次男坊は、自分がかわいがっているお友達の弟(赤ちゃん)のような自分を想像していたのかもしれません。私自身はひどい湿疹でもかわいくてしかたなかったのですが、写真を見せたときの次男坊からはショックを受けた様子が伝わってきました。

「この写真、持って行く?」「嫌」
「これは?」「…嫌」

私が「かわいい」と思う笑顔の写真に次男坊は首を振り続けます。
結局選んだのは、湿疹の目立たない写真ばかり。湿疹の状態を基準に選んだ写真は笑顔でもなく、下を向いていたり、母としてはなんだかなぁーなもの。

2年生、周囲の反応も当然気になります。友達に見せたくない、その気持ちが伝わってきました。と同時に、彼にとっては乳児期の自分を受け止めるのは想像以上にきつかったようでした。

アレルギー史を知るきっかけに

続いて、0歳の時の様子ついて聞かれたので、いろんなエピソードを話しました。写真を見せたときの反応から、詳しすぎる皮膚の話はさけましたが、アレルギーがいつ分かって、どんなものを食べていたかは説明しました。

アレルギーの事は周囲のお友達ももちろん知っています。「この話は自分史に書く」と、OKが出ました(笑)ただし「湿疹はひどかったけどとてもかわいかった」の一文は嫌、とのことでした。
でも、すごくかわいかったと思っていたことは伝わったようです。

アレルギーの経緯についての話は「赤ちゃんの時からアレルギーがあったんやね」と興味津々の様子でした。

動画はもっとリアルでしたが…

その後、DVD観賞会も行いました。動く赤ちゃん次男坊は、かわいいのだけど湿疹もひどいし、こすりすぎて前髪は薄いし、湿疹対策のチュビファーストだらけだし、もっとリアルでした。

次男坊は無言で見ていましたが、慣れたのか、動画だからなのか、湿疹以外の所にも目が行くようになったようでした。

道行く人に2度見されるほど湿疹がひどかった乳児期、写真をとるのを辛く感じることもありました。しかし、調子のいい日は撮るようにしていたのは、今になると良かったなと思います。

アルバム作りは今後も続きます。だんだんと湿疹がよくなっていく様子も、分かると思います。

成長の記録が、アレルギーや皮膚症状の記録に繋がる次男坊。いまこの時期に一緒に振り返れて良かったなと思います。

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