インフルエンザ予防接種について
結婚後、私自身が2度インフルエンザにかかりました。2004年と2007年の冬です。なぜこんなにはっきり覚えているかと言うと、子どもたちを出産した年だから。
最初のときはまだ0歳児だった長男にもうつってしまい、小さい子どもがインフルエンザにかかることの怖さを実感しました。
そんなこともあって、インフルエンザワクチンは毎年接種しています。加工品の卵は普通に食べられる長男に関しては、初めから普通に受けていましたが、問題は卵アレ次男です。
インフルエンザの予防接種の予診票にはアレルギーがあるかどうかを問う欄があります。卵アレルギーであっても打てることが多いと言われていますが、息子の場合は食べられるものを数えたほうが早いほどのマルチアレルギー。
卵だけでなく、様々なアレルゲンに反応していた1歳時は、あえて打ちませんでした。年齢的にも、集団生活に入っていたわけではなかったので、外出を控えて対応しました。
初めて検討した2歳時
初めて接種を検討しました。当時、通院していたアレルギー専門医のもとで、事前にインフルエンザワクチンを薄めた液を皮内に注射する「プリックテスト」を行いました。当時の息子の数値はクラス5。こちらに血液検査結果の推移をまとめていますが、見ていただきたいのは全体的に高いこと。初めてという事もあり、プリックテストを行ったのです。
1/100量を注射した結果、腫れました。「全量接種すると、間違いなく腕がパンパンになる」
と言われ、断念。
このとき、予防接種が打てないことよりも卵はやっぱり少量でもダメか…とショックだったのを覚えています。というのも、インフルエンザワクチンに含まれる卵の成分は、ごくごく微量で、食べられなくても打てる子が多いと聞いていたからです。
関連記事:卵アレルギーの場合…インフルエンザ予防接種前の皮内テスト結果
初めて打てた3歳時
2歳児の時と同じようにテストしたのですが、この時は腫れませんでした。そこで、まずインフルエンザワクチンを半分打ち、症状が出ないのを確かめてから全量接種しました。
当時の血液検査結果は卵白はクラス4。相変わらず完全除去で、親の実感的には2歳児となんら変わっていないように思えましたが、成長と共に打てるようになったのです。
1度目の接種で問題がなかったので、2回目は普通に打ちました。
関連記事:卵アレルギーでも、今年はインフルエンザ予防接種がうてました
転院後、2度目の接種をした4歳時
病院をかわっていたのですが、プリックテストはせず、半量接種→全量接種だけの手順で進めました。この少し前に、卵の負荷試験を行っており、黄身がごくごく少量食べられたので「卵殻カルシウム」は解除になっていました。
1度目の接種に異常はなく、2回目は普通に打ちました。
まとめ
インフルエンザワクチンは卵の黄身を使って培養され、最終的に卵の成分を取り除いて作られると聞きます。わずかなので、打てる子は多いとも聞きます。しかし、そんなにわずかでも、腫れる子は腫れる、打てない子は打てないんです。特に最初に打つときは慎重にアレルギー専門医の元で行うことをお薦めします。
上の経緯を見ていただければわかりますが、専門医なら、1/100量打ってみる、半分の量打ってみる、などの対応をしてくれるはずです。わが家は引っ越しのために何度か転院していますが、どの病院でも方針は同じでした。
「卵アレルギー=打てない」と悲観する必要はありません。現にクラス4で除去中の息子も、打つことができました。しかし「微量だから打てるでしょ」と軽く見るのも禁物です。
打てなかった時期と、打てるようになった時期の両方を経験した母からのメッセージでした。
※ちなみに「専門医」とは、「アレルギー科」と名乗っている医院のことではありません。負荷試験を行っているような医院であれば対応してくれると思いますし、万が一症状が出た時も安心だと思います。