卵アレルギーと一言ではくくれない「卵白」「卵黄」「オボムコイド」

公開日:  最終更新日:2016/03/14

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長年、日本人乳幼児の食物アレルギー原因物質第一位の座を守り続けている「卵」。
一言で「卵アレルギー」といっても、検査項目は細かく分かれます。

卵白と卵黄

卵白と卵黄はどちらがアレルギー症状を起こしやすいと思いますか?
答えは卵白。
こう答えると意外に思われる方が多いのですが、卵白はだめでも卵黄は食べられるというケースもあり、卵の解除をしていくときにはまず卵黄から試すケースが多いようです。
血液検査の項目には卵白と卵黄があり、それぞれ別に検査することができます。

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卵黄だけを食べる減感作療法はどうする?

卵白はNGだけど卵黄は食べられるということが分かった場合、どのように解除を進めていけばよいのでしょうか。
(ここでは、「卵黄が食べられると分かった場合」というのは、血液検査の数値が低いということではなく、病院などで卵黄の負荷試験を行って食べられることがわかった時のことを言います)

完全除去している時から少しずつ解除するときが難しいなといつも思います。

わが家では、6歳(1年生)のいま、卵は0.2gでNGですが、卵黄は1個食べられます。
最初から1個食べたわけではなく、病院である程度OKなのを確認してから医師の指示で自宅で増やしました。
方法は、茹で卵です。
この時にゆで時間とともに気を付けるように言われたのが、「ゆでたらすぐに白身と黄身を分けること」。
時間が経つにつれ、卵白の成分が卵黄の方に移行するそうで、とにかく早くと指示されました。

このようにして作った茹で卵の黄身の量を徐々に増やし、最後に1個食べられるようになったら、その後「ゆでて少しおいてから、殻と白身をむいた黄身」で同じように試し、これもOKでした。

オボムコイドって何?

「卵白」「卵黄」とともに、卵の検査項目の一つである「オボムコイド」。
「オボムコイド」……超簡単に分かりやすく言うと、「加熱しても変わらない卵の成分」のことです。
卵は、生卵の抗原性が最も強く、加熱するにしたがって抗原性は弱くなっていきます。
しかし「オボムコイド」は加熱しても抗原性は変わりません。
つまり、「オボムコイド」は「茹でたら食べられる可能性があるかどうか」をはかる項目だと考えればよいと思います。

ただし、乳幼児期に「卵白」「卵黄」の数値が高い場合「オボムコイド」が低かったからといって、「ゆでれば食べられる」と考えるのは危険だと考えます。
血液検査の数値はあくまでも目安だと思っていた方が良いと思います。

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