アレルギーっ子・アトピーっ子の服用率が高い「抗ヒスタミン剤」熱性けいれん経験者は医師に申告を
痒みがあると、抗ヒスタミン薬を出されることが多いと思います。熱性けいれんを起こしたことがあるなら、抗ヒスタミン薬を処方されるときに医師にその旨を申告しましょう。「熱性けいれん診療ガイドライン2015」では、熱性けいれんの既往がある小児に対し、鎮静性抗ヒスタミン薬(とキサンチン製剤)の使用は推奨されないとしています。※推奨グレードC:行うよう勧めるだけの根拠が明確でない。
福岡県薬剤師会HPに掲載されているガイドラインを元にした記事では
抗ヒスタミン薬自体が熱性けいれん発症率、再発率を上昇させるというデータはない。発熱性疾患罹患中における鎮静性抗ヒスタミン薬※使用は、熱性けいれんの持続時間を長くする可能性があり、推奨されない。
福岡県薬剤師会
とあり、発症や再発ではなく、熱性けいれんの持続時間に関する懸念なのだとわかります。
また、日本医事新報社の記事(参照リンク)では、抗ヒスタミン薬が熱性けいれんを誘発する可能性について触れています。ただし、抗ヒスタミン薬のすべてがNGというわけではありません。だからこそ、医師への申告が大切。自己判断でやめずに、医師に相談しましょう。
参照:乳幼児への抗ヒスタミン薬使用と熱性痙攣 日本医事新報社
アレルギー専門医と小児科、同じところに罹っているときちんと指導してくれるかもしれませんが、皮膚科と小児科を分けていたり、うちのように引越しが多く転院していたりすると、医師と情報が共有できていないことが多いため注意が必要です。
熱性けいれんの既往は必ず医師に自己申告しよう
長男は0歳と3歳の2回、熱性痙攣を起こしました。熱性痙攣は高熱が出るときに起こる痙攣で、子どもの20人に1人が起こすと言われているものです。長男は1度、救急車で運ばれたこともあり、発熱すると怖くてとても気を使います。
私の場合、何気なく言った「熱性痙攣起こしたんですけど」の一言で先生が薬を変更したのを見て「あ、そうなんだ、ダメなんだ」と気づきました。それからどんな薬を出されるときにも「アレルギーがあるんですが」「熱性痙攣を起こしたことがあります」は必ず言うようにしています。
予診票に書いていたとしても見落とされることもあります。「余計なことかな?」と思わずに、「熱性けいれん起こしたことがある」「アレルギーがある」と言い続けましょう!
※2010年8月27日に書いた記事を訂正、加筆、再掲したものです
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