小学校や中学校では宿泊を伴う校外学習や修学旅行があります。食物アレルギーがある子どもの食事に関しては、事前に宿泊施設やレストランに連絡を取り、対応してもらう必要があります。
宿泊施設やレストランへの基本的な連絡手順
修学旅行の業務を実際におこなっているのは旅行会社です。食物アレルギー対応をお願いする場合、「学校(担任や教頭など)」→「旅行会社」→「宿泊施設や食事場所」の順で連絡することが多いです。旅行会社の入らない校外学習では、「学校」→「宿泊施設や食事場所」となります。
つまり、私が質問したことの回答は「学校(担任や教頭など)」→「旅行会社」→「宿泊施設や食事場所」→「旅行会社」→「学校」……と伝言ゲームのような経緯で私に戻ってきます。
間に挟まれる先生が大変…
連絡手順を省いて良いか、担任の先生に提案してみた
食物アレルギーの細かな話はできるだけ直接した方がわかりやすいもの。食事を作る調理スタッフの方や旅行会社の方は、修学旅行の食物アレルギー対応を経験しているので慣れていますが、先生の専門はそこではありません。
ただでさえ忙しい先生の手を、伝言だけのために煩わせるのも嫌だったので、担任の先生に「できれば私が直接ご連絡したいのですが、構いませんか?」と聞いてみました。快諾していただけたので(そのほうが助かります…と言われ、こちらこそ助かります…とお話ししました)、学校を経由せずに連絡することにしました。
修学旅行と校外学習での食事のアレルギー対応確認
すべての食事の原材料を確認します。わが子が小中学校で行った宿泊施設ではどの施設でも原材料の一覧を出していただけました。
原材料さえ出してもらえればあとは確認するだけ。ただし時間はそこそこかかります
小学5年生のときにあった旅行会社が入らない校外学習では「私」と「宿泊施設」の間でFAXと電話でやり取りをしました。
小学6年生の修学旅行は旅行会社が入っていたので「私」→「旅行会社」→「宿泊施設」と連絡しました。「私」→「レストラン」と直接の連絡もおこないました。食事の回数が少なく、メニューも少なかったので訂正はほとんどありませんでした。息子が修学旅行に行く前に、旅行会社の担当の方とすっかり親しくなりました笑。
中学2年生の修学旅行は旅行会社が入っていたので「私」→「旅行会社」→「宿泊施設」「レストラン」と連絡を取りました。このときは小学校のときと比べて宿泊日数が多かったので、旅行会社の方はとても大変だったと思います。訂正もあったので数回やり取りしました。
時々担任の先生からも連絡があったので、経緯を報告していました。学校にもアレルギー担当の先生がいて、旅行会社から連絡があっていたようでした。
「修学旅行説明会」参加時に、旅行会社の担当者に声をかけよう
修学旅行の場合は事前に説明会があることが多いです。このときに旅行会社の担当者が参加しているので、終了後に声をかけ、アレルギーがあることを伝えたり、心配な点を質問したりしました。
学校側から旅行会社にも話は行くはずですが、直接聞ける機会には聞いておいたほうが安心です
なかには直接の連絡に難色を示す担当の先生も…
私の場合は、担任の先生や担当の先生が「ぜひお母さんにお願いしたいです」と言ってくれたので、私が直接、旅行会社を通して宿泊施設やレストランとやりとりすることができました。しかし、なかには「自分がどうしても担当する」という先生もいらっしゃるようです…。
先生を通すと時間がかかります。伝言ゲームと同じように、経由する人が増えれば増えるほど時間もかかり、内容も正確さを書いていきます。先生ができないと言っているのではなく、先生の手を煩わせるまでもないことだし、命にかかわることなので直接やりとりをしたほうが安心なのですが…。先生を通さなければならないケースもあることは頭に置いておいた方がよさそうです。
学校側の事情もあると思いますし、先生を通したらダメだというわけではもちろんありません!
急なハプニングも!ギリギリまで連絡を取る可能性高し
「原材料の確認を前日までやり取りしていた」「先生がなかなか連絡をくれなかった(直接の連絡もNGだった)」という声をよく聞きます。私自身も、中学の修学旅行は前日まで旅行会社の担当者と連絡を取り合っていました。
実は中学の修学旅行はコロナ禍!本来行くはずだった京都から山口へと変更になり、日数も減りました。さらに、旅行の数日前にコロナの感染者がでたことによって、食事をとるレストランから利用NGを出されてしまい、急に食事が変わるハプニングもありました。旅行会社の方が前日に連絡をくれたので事なきを得ましたが、担当の方は本当に大変だったと思います。いつも遅くに連絡があり、残業してるんだなぁ…と思っていました。
コロナ禍の修学旅行は本当に大変でした。高校生だった長男は延期になった挙句、日帰り旅行になりました…
事前にしっかり確認して、子どもを送り出そう
原材料の確認が済んで子どもを送り出したら、あとは元気に、楽しんで帰ってきてくれることを願うばかりです。確認作業は時間に追われてハラハラすることも多いですが、修学旅行や校外学習で使われるような宿泊施設や食事場所はアレルギー対応を経験しているため、原材料は基本的に出してもらえるはず。気になることがあれば何でも聞いて、親も安心して子どもを送り出しましょう。