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花粉症、アトピー、食物アレルギー…身近な疾患やケガがテーマになる!夏休みの自由研究は医療系で決まり

「理科の自由研究」といわれると、何を選んで良いか迷う保護者も多いと思いますが、日常のあらゆることは大抵、自由研究のテーマに結び付けられます。なかでもおすすめは、病気やケガ、体質に関するテーマにチャレンジすること。この記事では、テーマの考え方や実例を紹介します。

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病気やケガ、体質をテーマにするメリット

医療は生物分野と重なる点が多く、小学生の理科の自由研究におすすめです。このサイトではアレルギー疾患(食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、花粉症、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎など)についてまとめていますが、アレルギー疾患は調べものに適したテーマになり得ると思います。

わが子は骨折したときに「骨折」をテーマにしたことがあり、これもとてもやりやすいテーマでした。具体的なメリットを紹介します。

調べたことが自分のためになる

自分の疾患やケガをテーマにすると、研究したことが、そのまま自分のためになります。これまでできていなかった薬の管理ができるようになったり、汗をかいて皮膚が汚れたときにすぐ洗うようになったりします。薬を飲む意味や、皮膚を清潔に保つ意味がわかるようになるからです。

すでに知識がある状態からスタートできる

自分の疾患やケガなので、本人が最も知識を持った状態で研究をスタートできます。まったく知らないテーマに取り組むより、ずっと深い研究ができます。

調べ学習中心でも立派な研究になる

以前友人に「うちは両親ともに文系だから、自由研究のヒントを出してあげられない」といわれたことがありますが、医療系は文系でも取り組みやすいです

私も文系です。医療系の自由研究は、物理や化学が苦手でも進めやすいよ!

病院に一緒に行くので保護者も知識がある分野だしね!

さらに、本やインターネットで調べられることが多く、本人が一人でチャレンジしやすいです。体験とあわせて発表すれば立派な自由研究になります。

診察時に主治医に聞いた話を合わせれば、さらに内容が深くなります。コロナの感染者が増え、病院は余裕がない状態が続いていると思うので、自由研究用に時間をとってもらうのは難しいと思いますが、自分の診察のときに聞いた話だけでも良いと思います。

病気やケガ、体質をテーマにする注意点・デメリット

疾患やケガはデリケートな問題です。「他人に知られたくない」という子どもも当然います。わが子は「日常的に食物アレルギーに悩んでいるのに、自由研究までアレルギーをテーマにしたくない」と言っていました。

子どもの研究なので子どもの気持ちが第一です。「研究したい!」と前向きな気持ちのとき以外は、テーマにしないほうが良いです。

自由研究のテーマに自分の疾患やケガを選ぶと、クラスメイトに状況を理解してもらえるようになることがあります。「食べられないのはこんな事情があるんだな」「水泳の後に保湿している理由がわかった」など、良い方向に向くこともありますが、クラスの状況や年齢によっては、からかいの対象にならないとも言えません。

また、周囲はそう思っていなくても、本人が気にしてしまうこともあります。

本人が嫌だと言ったらテーマにしない。これは絶対に守らねばならないポイントです。

そもそも、本人が嫌なテーマで自由研究をするのはやめたほうがいいです

全然進まないので親も子も苦痛です…

医療系!自由研究のテーマの選び方

自分の疾患やケガをどのようにテーマに繋げるか、説明していきます。

テーマ選びの方法①素朴な疑問から選ぶ

子どもが疑問を口にしたら、それはすべて自由研究のテーマになります。子ども自身は無意識に疑問を口にしていて、それがテーマになると気付かないことも多いので、私は夏前頃から子どもの発言を注意深く聞いていました笑。

疑問からテーマにつなげる例

  • なぜ血液検査をしなければならないの?→血液検査で何を調べているのかを深掘りする
  • なぜ予防接種が必要なの?→ワクチンと抗体の仕組みを調べる
  • レントゲンで骨折部分はなぜ黒く映るの?→レントゲンの仕組みや歴史を調べる

テーマ選びのヒント②困りごとから選ぶ

その疾患やケガで困っていることからテーマを広げていく方法です。子ども自身が困っていることが良いですが、保護者が困っていることだと保護者にとってはとてもメリットがあります。ただし、子どもがノッてくれるかどうかは別問題。子どもが嫌だと言ったら諦めましょう。

困りごとからテーマにつなげる例

  • 汗をかいて着替えてくれない。湿疹が悪化してしまうのに…→汗と湿疹の関係
  • 目をこする癖がついている→目の仕組み、目薬の仕組み、目に傷がつくとどのような困りごとがあるのか
  • 薬を飲み忘れてしまう→抗アレルギー薬はどのように効くのか、抗生物質はなぜ最後まで飲み切らなければならないのか

テーマ選びのヒント③日常的におこなっていることから探す

当たり前になっている習慣から探す方法です。

習慣からテーマにつなげる例

  • 薬を毎日塗っている→薬の種類調査、薬の塗り方はなぜ決まっているのか、アトピーの新しい薬について
  • 食物アレルギーで毎日少量摂取をおこなっている→経口免疫療法とは、食物経口負荷試験とは
  • 舌下免疫療法をしている→舌下免疫療法とは何なのか

自分の疾患やケガから広げていくと、いくつでもテーマは見つかると思います。あくまで子ども主体で、子どもが気になっていることを中心にすると良いと思います。

子どもが乗り気じゃないときは諦めたほうがいいです!

実際、わが子は一度も食物アレルギーの研究はしませんでした

小学生は生物系、中学以降は化学系もおすすめ

小学生は医療分野の内、生物の切り口がおすすめですが中学生以降は化学的なアプローチもできるようになります。たとえば、レントゲンや薬は化学の切り口でも広げられるテーマです。

アレルギー疾患別・テーマの具体例

日常生活からいくらでもテーマは生み出せると思いますが、それでも「具体的にどうすれば良いか分からない」「イメージが湧かない」という方のために、テーマにつなげられそうな具体例を考えてみました。参考にしてアレンジを加えてみてください。

アトピー性皮膚炎

  • 皮膚の仕組み
  • アトピー性皮膚炎の薬

食物アレルギー

  • 経口免疫療法って何?
  • 経口負荷試験の方法とおこなう意味
  • 食物アレルギーだとなぜ食べてはいけないのか
  • 蕁麻疹はどうやってできる?

花粉症

  • 花粉症を発症する仕組み
  • 花粉症をおこす植物
  • 花粉症の治療の方法

アレルギー性鼻炎

  • アレルギー性鼻炎はなぜ起きる?
  • 鼻の構造

アレルギー性結膜炎

  • 目の仕組み
  • 目の検査調べ

「嫌な自由研究」から「価値のある自由研究」に

今回は小学生を対象に簡単なテーマを紹介しましたが、同じテーマでも、より難しい切り口で自由研究をすることができます。それぞれの疾患と日々付き合っているからこその、もっとマニアックな切り口もあるはず!

ぜひ、楽しみながら自由研究に取り組んでみてください。きっと「嫌な自由研究」から「価値のある自由研究」に変えられると思います!

理科の自由研究の進め方やまとめ方はこちらのサイトも参考に

自由研究の進め方やまとめ方のヒントはこちらの記事も参考になると思います。わが子が「薬の溶け方」や「汗とアトピー」について調べた内容も少し載せています。

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