乳・乳製品にアレルギーがある多くの方は、牛乳を飲んだ経験がありません。これまで避けてきた牛乳を口に入れることは、想像以上に苦痛なようです。しかし、負荷試験で牛乳を飲んで閾値を確認し、日々摂取を続けることは、解除に向けた大切なステップでもあります。
この記事では実体験をもとに、牛乳を飲むときの不快感、恐怖を和らげる工夫をお悩み別に紹介します。
【お悩み①】牛乳を飲んだときのイガイガする感覚が不快なら炭酸水
牛乳を飲むと口の中や喉がイガイガすることはよくあります。イガイガが軽微なときは、負荷試験や摂取を中止せずにそのまま飲み続けることが多いのですが、不快感がある状態で飲ませるのは至難の業。負荷試験を中断せざるを得ないことも…。
イガイガを和らげる方法として我が子に有効だったのは
・炭酸飲料、炭酸水を飲ませること
です。
たまたま炭酸ジュースに牛乳を入れて飲んでみたらイガイガが和らいだのですが、その後、主治医からも「炭酸のシュワッとした感じで違和感が軽減されるよ」と聞き、それ以来、負荷試験には必ず炭酸ジュースを持参しています。Xでも同様の経験をした方が多数!
通常は炭酸水に混ぜるのではなく、牛乳を飲んだあとに炭酸水や炭酸ジュースを飲んでいます。
本当は炭酸水にしたいんだけど、嫌なもの(牛乳)を飲む息子のテンションを少しでも上げるために、負荷試験では炭酸ジュースを用意しています
【お悩み②】牛乳を連想させる白い色が苦手ならグレープジュース
我が子はこれまで「牛乳を飲んだら命にかかわる」といわれて育ってきました。実際に、牛乳でひどい症状が出た経験もあります。その結果、白い液体すべてが苦手になってしまいました。
牛乳はもちろん、グラタンやシチュー、カルピスなど、白いものは全部嫌がります…
牛乳の白い色を分かりづらくする方法として我が子に有効だったのは
・グレープジュースに混ぜる
です。
グレープジュースは色が濃いため、少量の牛乳なら混ぜても白っぽくなりません。飲める量が少なく、白いものを目にしたくなかった時期は息子からのリクエストでずっと100%グレープジュースに混ぜていました。
【お悩み③】味がおいしくないならりんごジュース
飲める牛乳の量が少ないときはジュースなどに混ぜて飲ませるケースが多いと思います。混ぜるジュースによっては美味しくなるものも、不味くなるものもあるようです。
牛乳の味がおいしくなる組み合わせとして我が子に好評だったのは
・りんごジュース
です。
牛乳の白い色は目立ちますが、りんごジュースの味がマイルドになって美味しいとこのこと。私も試しに飲んでみましたが美味しかったです。Xでもりんごジュースの味が好きで飲んで負荷試験に使っているという方がいらっしゃいました。
息子に不評だったのはオレンジジュース。美味しくないらしいです。
牛乳と組み合わせると苦痛が和らぐ飲み物を見つけると、摂取や負荷が少しだけ楽になる
息子は小学6年生で牛乳の摂取をごく少量から始めて、先日、高校2年生で入院負荷試験をおこない100mlをクリアしましたが、これまで
・摂取を始めたばかりのごく少量期(3ml以下程度)と、飲む量を一気に増やす入院負荷試験時は炭酸水や炭酸ジュース
・牛乳の量が少なかった時期(5ml以下程度)はグレープジュース
・牛乳の量が増え、牛乳の味が気になり始めた時期はりんごジュース
を相棒にして、細々とですが飲み続けてきました。
試行錯誤した結果なので、お子さんの好みによってもっと良い組み合わせがあるかもしれませんが、困っている方の参考になれば嬉しいです。