食物アレルギー・アトピーっ子の生活

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【乳アレルギー】解除に向けて知っておきたい”乳製品に含まれるたんぱく質の量”一覧

   

食物アレルギー治療で大切なのは「必要最小限の除去」。食べられる量は食べよう、という治療方針がスタンダードです。乳・乳製品アレルギーの場合、食べる量を判断するときに「乳製品に含まれるたんぱく質の量の目安」を頭に置いておくと分かりやすいです。

乳製品によって含まれるたんぱく質の量が違う!

乳・乳製品アレルギーの方が市販品を食べるとき、気にしなければならないのは”たんぱく質の量”です。乳成分・乳製品によってたんぱく質量が大きく異なることは絶対に知っておきたいポイントです。

代表的な乳成分・乳製品のたんぱく質量を以下に紹介します。

100gあたりのたんぱく質量

  • 普通牛乳 3.3g
  • 全粉乳 25.5g
  • 加糖練乳 7.7g
  • バター 0.5~0.6g
  • ホイップクリーム(乳脂肪) 1.8g
  • ヨーグルト(全脂無糖) 3.6g
  • ナチュラルチーズ(パルメザン) 44.0g
  • プロセスチーズ 22.7g
  • カゼイン 86.2g

参照:文部科学省|食品成分データベース
https://fooddb.mext.go.jp/

たんぱく質量で比較しないと超危険!

例えば、牛乳100gに含まれるたんぱく質量は3.3gです。ざっくりいうと、牛乳100g飲める人は乳たんぱく質量3.3gまでOKになりますし、牛乳10g飲める人は乳たんぱく質量0.33gまでOKということになります。

対して、加糖練乳100gに含まれるたんぱく質の量は7.7gです。牛乳100g飲める人(=乳たんぱく質量3.3gまでOK)は、加糖練乳を何g食べることができるでしょう。

  • 加糖練乳100g→乳たんぱく質量7.7g
  • 加糖練乳50g→乳たんぱく質量3.85g

加糖練乳50gでも牛乳100gに含まれる乳たんぱく質量より多いことがわかります。つまり「牛乳100g飲めたから、加糖練乳も100g食べられるのではない」「牛乳100g飲めても、加糖練乳50g食べられない可能性がある」のです。

「乳成分を含む」商品に乳たんぱく質が多いかどうかは成分でざっくりわかる

「乳成分を含む」と書かれている商品の原材料をよく見ると、バター、練乳、粉乳など、牛乳を加工して作った乳製品が多く含まれています。

飲める牛乳の量が増えてきて「加工品の摂取も進めていいよ」となったときや、乳製品を食べられるようになったけど、今日は少し控えめにしたいというときは、それぞれの乳たんぱく質量をざっくり知っておくと、商品を選ぶときに役立ちます。

例えば、「パルメザンチーズ(たんぱく質量44.0g/100gあたり)」が含まれている商品と、「バター(たんぱく質量0.5g~0.6g/100gあたり)」が含まれている商品だと、同じだけの分量が含まれていれば、バターの方が乳たんぱく質量が少なそうだとざっくりわかります。

もちろん、実際には、含まれる乳成分の量を把握しないと乳たんぱく質の量は分かりません。あくまでも目安で、ざっくりわかる程度です。

メーカーに乳成分の含有量を確認するときは、乳たんぱく質量の考え方を理解しておかなければならない

乳成分がどれぐらい入っているかをメーカーに問い合わせると、メーカーによって回答方法が違います。私が複数のメーカーに問い合わせた時の回答は以下のようなものでした。

  • カゼインナトリウムとして約0.5g
  • 乳由来たんぱく質の牛乳換算値で10.6g
  • 乳の含有量は製品の約0.1%

乳アレルギーの方に必要な情報は、乳のたんぱく質量(もしくは牛乳換算値)です。問い合わせるときは「どの乳成分がどれぐらい含まれているのか」がわかるような聞き方をしなければなりません。

上記の回答のうち、そのまま参考にできるのは「乳由来たんぱく質の牛乳換算値で10.6g」だけです。息子は牛乳50cc飲めるので、牛乳換算値で10.6gの商品は食べられる可能性が高いです。※加工品は含有量に個体差があるので絶対ではありません

牛乳換算値にするため自分で計算が必要

「カゼインナトリウムとして約0.5g」という回答はどうでしょうか。「カゼインナトリウム」のたんぱく質量はデータベースにないため、調べることができませんでした。

仮にカゼインが約0.5g含まれていたとすると…。カゼイン100gあたりの乳たんぱく質量は86.2gです。カゼイン約0.5gの乳たんぱく質量は約0.431g。乳たんぱく質量約0.431gを牛乳に換算すると約13gとなります。

ほとんどの方は「牛乳〇cc(ml)まで飲める」と負荷試験で確認するはずなので、牛乳換算値まで計算して初めて、量の把握が十分になります。

まとめ

牛乳は卵と異なり、加熱しても抗原に大きな変化はないと言われています。加熱の程度を考慮しなくてよい一方で、加工によってたんぱく質の量が大きく変化することは知っておく必要があります。

乳成分を含む市販の商品を食べるときは、乳たんぱく質量から自分で計算してよいか、主治医に確認を。表示されているたんぱく質量には誤差が認められており、商品によって個体差もあるので絶対的な数値ではありません。

乳成分から「乳たんぱく質量が多そうだな~」とざっくり知る方法は、ある程度牛乳を飲めるようになってから使える方法です。解除を進めるときに知っておくと参考になると思いますし、わが子にもしっかり理解してほしいポイントです。

牛乳に換算する計算はかなりややこしいので、何重にもチェックすることをおすすめします(もちろん、この記事中の計算もそのまま参考にせず計算してくださいね!)。

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