謎に包まれた?魚アレルギーっ子の生活はこんな感じ

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魚アレルギーの人は増えている…とはいえ、小児の場合は卵や乳ほど多くないため、子どもが「魚アレルギー」と診断されて戸惑う人も多いのでは。専門的な話は専門家におまかせするとして、ここでは魚アレルギーの子どもとの生活を通して知ったことなどを書いてみようと思います。

全部の魚がNGなわけじゃないので、おおまかな説明しかできない

魚アレルギーといっても全ての魚がNGというわけではありません。病院の問診票や学校の資料などにアレルゲンについて書く場合、私はいつも「魚(鯛、イトヨリは完全除去)」と書いています。厳密にいえば、ほかの魚にも怪しいものはありますが、確実にNGなのは鯛とイトヨリだからです。

卵や乳製品のことを厳密に説明しろと言われれば「卵(加熱卵卵白1gまでOK、黄身OK)」とか「牛乳5ml摂取OK」とか書けますが、魚については、いつも「鯛はダメで、赤身はだいたい大丈夫だけど、全部食べたわけじゃないから…」などと、ぼんやりとしか説明できません。宿泊を伴う合宿の時は、「確実にダメな魚」と「確実に大丈夫な魚」をあわせて知らせるようにしています。

一般的には青魚が原因だと思われがちだが、そうじゃない

こういう話をすると、よく「え?サバは食べられるんだ」と言われます。「蕁麻疹=青魚」のイメージが一般の人には強いですが、実はあれは魚アレルギーではなく、ヒスタミン中毒の可能性が高いです。実際、我が子はサバやイワシは食べられます。

魚アレルギーはむしろ「白身魚の方に多い」と言われています。我が子がNGな鯛やイトヨリは白身魚です。一方で、ヒラメやタラは白身魚なのに食べられるため「白身魚は全部だめ」とも説明できない。ちなみに鮭は身が赤いくせに白身魚、そして我が子は食べられます。さらにややこしいです。

食べられるはずの魚でいきなり症状が出たりする

生でも食べられるはずの、サバやイワシ、サーモンなどでも「喉がイガイガする」などと言うことがあります。おそらく鮮度が原因のヒスタミン中毒なのかな…などと思いますが、よく分かりません。「サバは食べられる」と思って普通に食べていても、一口食べただけで「今日は痒い」みたいなことがある。複数の要因が関わるため、本当にややこしいです。

魚アレルギーだけど回転寿司は好き

魚アレルギーは「パルブアルブミン」というたんぱく質が主な要因とされています(ゼラチンなどが要因のことも)。このパルブアルブミンは加熱によって抗原性に大きな影響を受けないのだとか。卵であれば、生卵と加熱卵とでは、抗原性が全く違いますが、魚の場合、焼き魚が食べられる人は生魚が食べられる可能性も高いようです。もちろん、全員がそうではないでしょうが、我が子の場合は「焼きサバ」もOKですし、「サバのバッテラ」もOKです。

ちなみに、我が家はお寿司が大好きなので回転寿司によく行きます。そこで息子がよく食べる魚は「マグロ」(赤)「ブリ」(赤)「サーモン」(白)「ヒラメのえんがわ」(白)です。

白身、赤身、青身…。鮮度、部位…。食べて知るしかない

魚アレルギーは鯛やイトヨリなどの「白身魚」で出ることが多いけれど、タラやヒラメなどは食べられるため「白身魚」のすべてがNGなわけではない。マグロやブリ、カツオなどの「赤身魚」は食べられるけど、アジやサンマなどの「赤身魚」は喉がイガイガすることがある。イワシやサバなどの「青魚」は食べられるけど、喉がイガイガすることもある。

さらに「ブリカマ」は痒みが出やすい(カマにはヒスタミンが多い。実際に我が子も痒みが出ました)。鮮度だけでなく部位でも痒みが出ると言われてしまうと(こちらはヒスタミン中毒ですが)……魚アレルギーの知識をある程度頭に入れたら、あとは1つ1つ食べるたびに確認していくしかありません。

なぜか学校給食の魚はOK。干物も食べられる…

魚料理は、当日買い物に行けるときにしか作りません。ヒスタミン中毒による痒みと判断がしづらいからです。それでも「痒い」と言われるときもあります。夕食のメイン料理を魚にしていて「痒い」と言われたら、内心「やっちまったな」と思います。痒みがあると続けて食事を取るのは難しいので、魚料理だけでなく、食事自体に関わってくるからです。

このように、鮮度や調理法に気を配って頑張っても痒みが出るときは出るのですが…、なぜか学校給食の魚で痒みが出たことはありません。そして、食べられる魚の場合、「干物」もたいてい症状は出ません。主治医に聞いてみたところ「干物は食べられることが多い」とのことですが、以前「干物は症状が出やすいよ」と言われたこともあります。アレルギーは1人1人症状の出方が違うと思うので、絶対にこうとは言えませんが、我が家では干物がよく食卓に並びます。

じゃあ魚アレルギーの負荷試験は何からどう始めるの?

ここまで書いてきたように、複雑な条件が絡み合って特定が難しい魚アレルギー。負荷試験は、いったい何からどうやって進めるのか、疑問ですよね。我が子はまず、鰹節でとった出汁で負荷試験を行いました。その後、シーチキン(マグロの缶詰)、サバの水煮缶、イワシの水煮缶、サケの水煮缶を試しています。すべて症状がなく、缶詰はOKとなりました。

魚の缶詰についてはほむほむ先生のブログが詳しいです。マグロおよび(または)鮭にアレルギーのある子どものうち、缶詰を食べられたのは21%だったとの結果もあるようです。

魚のアレルギーを引き起こすことが多いたんぱく質、パルブアルブミンは水溶性です。そのため、かまぼこなど水にさらして作る練り製品は抗原性が下がると言われています。魚アレルギーの負荷試験で何を使うかは、おそらく病院によって異なると思いますが、缶詰はよく使われるようです。我が子は缶詰が食べられたので、その後は煮魚から始めるよう指示されました。パルブアルブミンが水溶性だから、です。

魚の缶詰をこよなく愛しています

缶詰は災害時の非常食としても備蓄できます。魚以外にもアレルギーの多い我が子にとって、備蓄品が1つでも増えるのは嬉しいことです。缶詰はお弁当にも入れられますし、夕食の魚料理で痒みが出たときなどに缶詰のお世話になることもあります。

まとめ

謎に包まれた?魚アレルギーっ子の生活、少しわかっていただけたでしょうか?魚アレルギーの負荷試験や自宅での摂取については過去記事にまとめています。もしよかったらご覧ください。

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